Warning: Undefined array key 5 in /home/tblogwp/zatsugakuya.com/public_html/wp-content/themes/cocoon-child-master/functions.php on line 48
日本の良き風習の一つに
お正月に飾る門松がありますね。
お正月になると、家の軒先で見かけたり、
お店や街角にも
大きな門松を見かけるようになり、
新しい1年が始まったなぁと
厳かな気持ちになるものです。
私は、中国地方の出身なので、
竹の先が斜めに切ってあるものが、
長さが段違いになっていて3本立っていて
下に縄が結んであり、
金扇がついているものが
一般的なものかと思っていました。
しかし、日本全国には竹の切り方が違ったり
本数が違う門松も存在します。
今回は、その違いや意味について
ご紹介したいと思います。
そもそもお正月飾りに門松を使う意味や由来は?
では、門松を飾る意味や由来を
見ていきましょう。
お正月に門松を飾る意味
「これから始まる
1年の幸福をもたらしてくれる神様が
迷わないように我が家に来てもらえるように
目印にするため」です。
他にも豊作を願うものや、長寿を願うもの、
などの意味があるとされています。
松は昔から神様が宿るものという考えもあり
歳神様が来られた後、
宿ってもらえる依り代になるものです。
門松になった由来
はるか昔の平安時代に
起源があるとされています。
この頃、貴族が長寿を願う
「小松引き」という行事がありました。
これはその年最初の子の日に、
松の木を引き抜くことで
長寿祈願になるという儀式でした。
その松の木を持ち帰って
家の玄関に飾っていたことが
起源とされています。
門松の竹の切り口の種類は?それぞれどんな意味があるの?
私たちがよく見かける、竹の先端が
斜めに切られているものを“そぎ”
竹の先端が真横に切られているものを
“寸胴(ずんどう)”と言います。
実は寸胴の方が
本来の門松の形だと言われています。
江戸時代以前は、
すべて寸胴切りだと言われていました。
そぎ切りになったのは、
戦国時代に徳川家康と武田信玄の戦い、
三方ケ原の戦いからです。
竹を武田信玄の首に見立てて、
斜めにそぎ落としたのが
最初と言われています。
なんだか、神様が宿るものなのに
気味が悪いな・・・と思いますよね。
始まったきっかけはそう言われていますが
別の意味もあります。
竹を斜めに切った時に、
下の方にちょうど竹の節を少し加えて切ると
小さく笑った口のように見えるのです。
それを笑い口といい、
縁起がいいものという由縁もあります。
寸胴は関東に多く、
そぎは関西に多いとされています。
門松の竹の本数が3本なのには理由がある?
真ん中に目立って立っている竹ですが、
どれも3本で1本ずつ長さが違って
だん違いになっていますよね。
これにきちんとした意味があったんです。
長さはそれぞれ
7:5:3という比率になっています。
これは、割り切れない
縁起が良い比率とされています。
さらに、竹の根本に縄を巻くのですが、
なんとこの縄の巻き方にも
決まりがあるのです。
下7回、中5回、上3回
これは、
- 1番長い竹と7回巻かれた縄 → 男を表しています
- 1番短い竹と3回巻かれた縄 → 女を表しています
- 真ん中の竹と5回巻かれた縄 → 仲を取り持つという意味があります
きちんと3本である意味があったんですね!
昔の人の考えって改めて
すべてに意味が込められているんだなと
感心しますね。
ちなみにこの3本の立て方にも
違いと意味があるのです。
門松って玄関の左右に置かれていますよね。
2番目に長い竹が左右の外側になるように
立てられたものを出飾りといいます。
子供の独り立ちを願ったり、
結婚など門出を祝ったり、願ったりする
という意味が込められています。
逆に2番目に長い竹が
左右の内側になるように立てられたものを
迎え飾りといいます。
子供を授かりたいという願いや、
お店などの場合は、
商売繁盛の願いが込められています。
まとめ
このように昔からの言い伝えというものは、
きちんとそれなりの理由や
由来があるのですね。
昔の人はよく考えたものです。
何気なく置いていた門松にも、
こんなにたくさんの意味が
込められていたのですね。
それを知ったうえで門松を飾ると、
より一層、厳かな気持ちになって
1年の始まりを
気持ちよく迎えられそうです!
コメント